電気・ガス・生活費

卒FIT後は、昼間に家電を動かして、売るより高い単価で自家消費する

FIT買取期間が終わった太陽光の持ち主が、昼に動かせる家電を日射のある時間へ寄せることで、安く買い取られる余剰を自分で使って電気代を減らすアイデアです。

支出が減る

21,300円/ 年

年1,000kWhを売電から自家消費へ回し、買電が第1段階にあたる場合

  • 月あたり 1,775円
  • 5年で 106,500円
  • 条件が違うと 10,650円〜31,990円
手間
比較が必要
効果が出るまで
1か月以内
条件依存度
高い
初期費用
なし

2026/10/07 時点で有効 · 金額は前提を決めた目安で、おすすめ度ではありません

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卒FITとは?

卒FITは、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終わった太陽光発電のことです。

住宅用の10kW未満の調達期間は10年間で、運転を始めてから10年が過ぎると、国が定めた価格での買取は終わります。

そのあとは電力会社が独自に定めた単価での買取に切り替わり、東京電力エナジーパートナーの場合は1kWhあたり8円50銭(税込)です。

  • 発電する量も、1日に使う電気の量も同じです。動かすのは、使う時間帯だけです。
  • 売る電気と買う電気は、単価が3倍以上ちがいます。東京電力エナジーパートナーの卒FIT後の買取単価は1kWhあたり8円50銭(税込)。いっぽう従量電灯Bで買う電気は、最初の120kWhまでが29円80銭、120〜300kWhが36円40銭、300kWhを超えると40円49銭です。
  • つまり1kWh売るより、1kWh買わずに済ませたほうが、21円30銭から31円99銭ぶん手元に残ります。蓄電池は要りません。洗濯乾燥機や食器洗い機を昼に回すだけで、同じことが起きます。
  • 買う電気には、さらに燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。売る電気には加算されないので、実際の差は上の金額より大きくなります。ただし賦課金も燃料費調整額も年度や月で動くため、ここでは数えていません。
  • ただし、効くのは「夜に使っていたものを昼へ動かした」ぶんだけです。 昼の使用量を単に増やした場合は、売電が減るだけで買電は減らず、損になります。ここを間違えると逆に出ていきます。

買う電気と売る電気の単価差(東京電力エナジーパートナー)

1kWhあたり・税込。卒FIT後の買取単価は再エネ買取標準プラン、買う側は従量電灯Bです。会社とプランによって金額は変わります。

第1段階(最初の120kWhまで)

買う単価
29円80銭
売る単価(卒FIT後)
8円50銭
1kWhあたりの差
21円30銭

第2段階(120kWhをこえ300kWhまで)

買う単価
36円40銭
売る単価(卒FIT後)
8円50銭
1kWhあたりの差
27円90銭

第3段階(300kWh超)

買う単価
40円49銭
売る単価(卒FIT後)
8円50銭
1kWhあたりの差
31円99銭
  • ※ 買う電気にはこのほかに燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。売る電気には加算されないので、実際の差は表の額より大きくなります。
  • ※ 東京電力エナジーパートナーは「買取単価は今後、見直す場合がございます」としています。

具体例で見る

年1,000kWhを売電から自家消費へ回し、買電が第1段階にあたる場合

  • 年1,000kWhという量は、この例で置いた値です。 実際の量は発電量と、昼に動かせる家電の消費電力で変わります
  • 東京電力エナジーパートナーの再エネ買取標準プラン(8円50銭/kWh・税込)と従量電灯Bの第1段階(29円80銭/kWh・税込)で計算
  • もともと夜に使っていたぶんを昼へ動かす。昼の使用量を増やすだけの場合は対象外
  • 燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は、この計算に入れていない(どちらも買う電気にだけ加算されるので、入れれば差は大きくなる)
  1. 1買う電気の単価 = 29円80銭/kWh(従量電灯B 第1段階)
  2. 2売る電気の単価 = 8円50銭/kWh(再エネ買取標準プラン)
  3. 31kWhあたりの差 = 21円30銭
  4. 4差 = 21円30銭 × 1,000kWh = 21,300円/年

この条件なら年間21,300円/ 条件が違えば額も変わります

式:(買電単価 − 売電の買取単価)× 自家消費へ回す年間の電力量

あなたの場合は?

上と同じ式に、自分の数字を入れてください。概算です。

この条件なら年間21,300円(月あたり 1,775円)

式のとおりに1回計算しただけの概算です。上の「得になる条件」と「注意点」に当てはまらない分は、 この額から減ります。

こんな人向け

  • 太陽光のFIT買取期間が終わった、または終わりが近い
  • いまも余剰電力を売っている(全量売電ではなく余剰売電)
  • タイマーで動かせる家電がある、または昼に人がいる
  • 検針票か会員サイトで、売電量と買電量の両方を見られる

得になる条件

  • FIT買取期間が満了するまで東京電力エナジーパートナーに売っていた場合、手続きは不要です。 満了日の翌日から自動的に再エネ買取標準プランでの買取に切り替わります。他社に売っている場合は、その会社の単価を確かめてください。
  • 対象エリアは栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都(島嶼地域を除く)、神奈川県、山梨県および静岡県(富士川以東)です。
  • 発電設備の容量が10kW未満の場合、買取代金の支払いは年2回になります(1〜5月分は6月分に、7〜11月分は12月分に合算)。
  • 買取の契約期間は、FIT買取期間満了日の翌日からその年度末までで、以降は1年ごとの自動更新です。

注意点

  • 昼の使用量を増やすだけでは損になります。 売電が減って買電は減らないので、1kWhあたり8円50銭を捨てることになります。動かすのは、夜や朝に使っていたものだけにしてください。
  • 蓄電池が無ければ、使えるのは日射がある時間だけです。雨や雪の日、冬の短い日照では回せません。年間では天気でぶれます。
  • 買取単価は見直される場合があります。東京電力エナジーパートナー自身が明記しています。差が縮めば効果も縮みます。
  • 家電を昼に寄せるために在宅が必要になるなら、それは生活の制約です。タイマーで回せる機器に絞るほうが続きます。
  • 買電の段階が第1段階に収まっている家は、1kWhあたりの差がいちばん小さくなります。差は21円30銭からで、回せる量が小さいと年1万円に届きません。

やり方

  1. 1検針票か会員サイトで、いまの売電単価と、買電の使用量(どの段階まで使っているか)を確かめる
  2. 2昼に動かせる家電を挙げる(洗濯乾燥機、食器洗い機、炊飯器、電気給湯器の沸き上げ、電気自動車の充電)
  3. 3そのうち、いま夜や朝に動かしているものだけを選ぶ
  4. 4タイマーを、日射のある時間(春夏なら9時〜15時ごろ)に設定する
  5. 51〜2か月後、売電量と買電量の両方を見て、買電の減りが売電の減りを上回っているかを確かめる

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