年金、何歳から受け取ると累計額が多くなる?

「75歳まで待てば84%増」だけでは、多くなるかどうかは決まりません。 何歳まで受け取るかによって、累計額がいちばん多くなる開始年齢は変わります。

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生年月日と、比べる期間を決める

生年月日

年齢ではなく生年月日で聞くのは、繰上げの減額率と繰下げの上限年齢が、昭和37年4月2日・昭和27年4月2日という日付で切り替わるためです。

この生年月日なら、繰上げの減額率は月0.4%、 繰下げは75歳まで。世代ごとの率を見る

何歳まで受け取る場合で比べますか?

ここが答えを決めます。何歳まで生きるかは選べないので、いくつか動かして幅を見るためのものです。

参考:65歳時点の平均余命は19.68年 (約85歳)・ 女24.52年 (約90歳)2025・厚生労働省 簡易生命表)。半分の人はこれより長く生きます。平均余命は寿命ではありません。

65歳から受け取る場合の年金の見込額(任意)

ねんきん定期便やねんきんネットに出ている額です。分からなくても計算できます。開始年齢の順位と損益分岐の年齢は、年金額がいくらでも変わりません。

円/年
マネック案内役):年金の額が分からなくても大丈夫だよ。どの年齢がいちばん多くなるか追いつく年齢は、 金額がいくらでも変わらないからね。

90歳まで受け取る場合、累計額がいちばん多いのは

71歳7か月開始

年金額 +55.3%累計 2,860(指数)65歳開始との差 +360(指数)選べる開始時期 170通りを全部計算

これは累計額が最も多くなる開始年齢であって、最適な受け取り方ではありません。税金・社会保険料・加給年金・在職老齢年金・将来の年金額改定を含まない、単純な累計比較です。 何歳まで受け取るかは選べません。

この生年月日は、特別支給の老齢厚生年金の対象になる可能性があります。男性は昭和36年4月1日以前、女性は昭和41年4月1日以前の生まれが対象で、65歳より前に受け取れる年金です。 繰下げの対象にはならず、ここでの比較にも入っていません。日本年金機構の説明を見る 性別が分からないので、対象の広いほう(女性の境目)で判定しています。設定に性別を入れると、あなたの境目だけで判定します。

累計額が入れ替わるところ

遅く始めた線は最初こそ下にいますが、年額が大きいぶん傾きが急で、どこかで追い越します。 その一点が損益分岐です。65歳開始に70歳開始が追いつくのは約81歳11か月。

単位:指数(65歳開始の年金額を100とした、累計の受取額)

開始年齢ごとの年金額と、90歳までの累計額
開始年金額受給期間累計額65歳開始との差
60歳もう選べません76.0-24.0%)300か月2,280−220
65歳100.0+0.0%)250か月2,500基準
70歳142.0+42.0%)200か月2,840+340
71歳7か月155.3+55.3%)185か月2,860+360
75歳184.0+84.0%)150か月2,760+260

比較を終える年齢を変えると、この並びは入れ替わります。年金額は65歳開始を100とした指数です。

累計額が追いつく年齢(年金額がいくらでも変わりません)
比較追いつく年齢
60歳開始 vs 65歳開始約80歳10か月
65歳開始 vs 70歳開始約81歳11か月
65歳開始 vs 75歳開始約86歳11か月
70歳開始 vs 75歳開始約91歳11か月

増額率と減額率が制度で決まっているので、この年齢は年金額に左右されません。 ただし税・社会保険料を引いた手取りで比べると、追いつく年齢は少し後ろにずれます。

  • 年金の見込額を入れていないので、65歳開始を100とした指数で出しています。開始年齢の順位と損益分岐の年齢は、年金額がいくらでも変わりません。
  • 90歳まで受け取った場合の、単純な累計額の比較です。累計額がいちばん多い開始年齢は、何歳まで受け取るかで変わります。
  • 税金・社会保険料を引く前の額です。公的年金等は雑所得として課税され、年金額が増えると健康保険料・介護保険料も上がります。
  • 加給年金・振替加算・在職老齢年金による支給停止は含んでいません。いずれも繰下げによる増額の対象外です。
  • 年金額は物価と賃金を踏まえて毎年度改定されます。ここでは入力した額がそのまま続く前提で計算しています。
  • 繰上げの減額率は月0.4%、繰下げの増額率は月0.7%。どちらも生年月日で決まります(繰上げの減額率が月0.4%に緩和された世代。繰下げは75歳まで)。
  • 繰下げは65歳の翌月からではなく、66歳0か月が最初の選択肢です。受給権が発生してから1年待つ必要があるためです。
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診断

この比較は、あなたに当てはまる?

上の累計額が成り立つのは、選んだ年齢まで生きて、それまで年金なしで暮らせて、 加給年金も在職老齢年金も関係しない場合です。4つ答えると、 あなたの場合に何が先に来るのかが出ます。

Q165歳から年金を受け取らなくても、生活費を賄えそうですか?

Q265歳以降も働く予定はありますか?

Q3加給年金・振替加算を受けられる可能性はありますか?

Q4早く安定収入を得ることと、将来の月額を増やすこと、どちらを重視しますか?

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