借入・返済

リボ払いの手数料とは?残高が減りにくい理由

毎月同じ額を払っているのに、残高がなかなか減らない。リボ払いでよく起きるこの状態は、手数料が「残高」に対してかかり続けることで説明がつきます。

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この記事の要点

  • 手数料は買った金額ではなく、その時点の支払残高に対してかかります。
  • 毎月の支払額は、手数料と元金に分かれます。手数料の分だけ元金の減りは遅くなります。
  • 残高が大きいほど、また返し終わるまでの期間が長いほど、手数料の総額は増えます。
  • 手数料率は契約によって異なります。利用明細で確認してください。

リボ払いの手数料とは

リボ払い(リボルビング払い)は、利用した金額にかかわらず、あらかじめ決めた方法で 毎月支払っていく方式です。支払いが翌月以降に繰り延べられる代わりに、その間の残高に対して手数料がかかります

この手数料は、買い物のたびに一度だけ取られる手間賃ではありません。 支払いが終わるまで、毎月かかり続けます。ここがリボ払いの費用を分かりにくくしている点です。

分割払いと混同されがちですが、性質が違います。 分割払いは「この買い物を何回で払うか」を買うたびに決める仕組みで、 支払い回数と総額が最初に確定します。リボ払いは買い物ごとではなく、いくつもの利用がひとつの残高にまとまり、そこに対して毎月支払う仕組みです。

そのため、利用を重ねるほど残高は増え、支払いが終わる時期は後ろにずれていきます。 「毎月の支払額が一定で分かりやすい」という利点の裏側に、いつ終わるのかが見えにくいという性質があります。

手数料は何に対して発生する?

手数料の対象は、買った金額ではなくその時点の支払残高です。 返済が進んで残高が減れば、その月にかかる手数料も減ります。逆に、新たに利用を重ねれば 残高が増え、手数料も増えます。

その月の手数料 = 支払残高 × 手数料率 ÷ 12(概算)
利息は借入残高と実質年率と借りた日数で決まる借入残高×実質年率×日数 ÷ 365その期間の利息残高が減れば利息も減る。早く返すほど、かかる日数も短くなる
実質年率は「1年間借り続けた場合の割合」です。実際の利息は残高と日数で決まるため、残高が減れば同じ年率でも支払う利息は小さくなります。
実際には日割りで計算される、締日と支払日の関係で対象期間が変わるなど、 細かい扱いは契約先によって異なります。上の式は考え方をつかむための目安です。

ここで押さえておきたいのは、手数料の対象が「まだ返していない金額」であるという点です。 10万円の買い物をリボ払いにして、そのうち3万円を返し終えていれば、 その後の手数料は残り7万円に対してかかります。返した分は、以後の手数料の計算から外れていきます。

逆に、返済の途中で新しい買い物をリボ払いにすれば、その金額が残高に積み上がります。 毎月きちんと払っているのに残高が減っている実感がない、という状態は、 返している額と新しく増えている額が釣り合ってしまっているときに起こります。

残高が大きいと手数料が増える理由

手数料は「残高 × 率 × 期間」で決まるため、残高が2倍になれば手数料も2倍、 返し終わるまでの期間が2倍になれば手数料も概ね2倍になります。 つまり手数料の総額を左右するのは、次の3つです。

  • 残高の大きさ
  • 手数料率
  • 返し終わるまでの期間

このうち手数料率は契約で決まっていて、簡単には変えられません。 残高と期間は、返し方によって変えられます。ここが後で効いてきます。

毎月の支払額と元金の関係

毎月支払う金額は、そのまま残高から引かれるわけではありません。 先に手数料が差し引かれ、残った分だけが元金に充てられます

元金充当額 = 毎月の支払額 − その月の手数料

毎月同じ額を払っているのに残高がなかなか減らない、という感覚はここから来ます。 支払額が小さいほど、手数料に取られる割合が大きくなり、元金の減りは遅くなります。

毎月の支払額は手数料と元金に分かれる。残高が減るほど手数料の割合が小さくなる毎月の支払額 20,000円1回目元金 12,500円12回目元金 14,900円24回目元金 17,300円手数料元金に充てられる分
毎月払う額が同じでも、先に手数料が差し引かれ、残りが元金に充てられます。残高が減れば手数料も減るため、元金に回る額はだんだん増えます。残高50万円・年率15%・毎月2万円で計算した概算です。

図のように、返済が進むほど手数料の部分は小さくなり、元金に充てられる額は増えていきます。 序盤ほど元金の減りが遅く、後半になるほど加速する、というのがリボ払いの返し方の形です。 ここを知らないまま「毎月2万円払っているから、50万円なら25か月で終わるはず」と考えると、 実際の完済時期は大きくずれます。

毎月の支払額がその月の手数料と同じか、それより小さい場合、元金はまったく減りません。 この状態では、いつまでも残高が残り続けます。

残高が大きいほど、その月の手数料も大きくなります。 支払額を最低額に設定したまま利用を重ねると、この境目に近づいていきます。 明細の元金充当額が毎月いくらになっているかを見れば、 いまどのくらいの速さで減っているのかが分かります。

マネック案内役):毎月の明細に「手数料」と「元金充当額」が分けて書いてあるはずだよ。 元金の欄がいくらになっているか、一度見てみて。

手数料率はどこを見る?

手数料率は、カード会社のアプリや利用明細に「実質年率」「手数料率」として記載されています。カードや契約によって異なります。一般的な水準として出回っている数字ではなく、 ご自身の明細に書かれている数字を確認してください。

明細で見るところ

  • 支払残高(リボ残高)
  • 実質年率・手数料率
  • 今回のお支払い金額
  • そのうちの手数料と元金充当額

カードを複数枚持っている場合、手数料率は枚ごとに違うことがあります。 同じ会社のカードでも、契約した時期やカードの種類によって条件が変わることがあるため、枚ごとに確認するのが確実です。

また、支払い方法をあとからリボに変更した場合や、 自動的にリボ払いになる設定のカードでは、本人が意識しないまま残高が積み上がることがあります。 利用明細で「リボ残高」の欄がいくらになっているかを、まず一度確認してみてください。

手数料を減らす3つの入口

手数料は「残高 × 率 × 期間」で決まります。減らせる入口も、この3つしかありません。 どれが自分に効くかは、いまの契約と家計の状況によって変わります。

1. 残高を減らす

いちばん確実な方法です。手元の資金から追加で返済すれば、その分だけ残高が下がり、 そこから先の各月にかかる手数料が小さくなります。全額でなくても効果があります。

ただし、手元の現金を減らしすぎると、急な出費で再び借りることになりかねません。返したあとに手元にいくら残るかを先に決めてから、返す金額を決めてください。

2. 期間を短くする

毎月の支払額を上げれば、元金に回る額が増えて完済が早まります。 会員サイトで支払コースを変更できるカードでは、この見直しがすぐにできます。 追加でまとまった資金を用意できなくても、毎月の額を数千円上げるだけで期間は変わります。

反対に、支払額を下げると当座の負担は軽くなりますが、期間が延びるぶん手数料の総額は増えます。 負担を軽くすること自体が悪いわけではありませんが、その分だけ払う総額は増えるという関係は知っておいてください。

3. 新しく増やさない

見落とされやすいのがこれです。返済を続けていても、 新しい買い物をリボ払いにすれば残高は増えます。返している額と増えている額が釣り合っていると、 残高は横ばいのまま、手数料だけを払い続けることになります。

支払い方法が自動的にリボになる設定のカードでは、本人が意識しないまま残高が積み上がります。 設定を確認し、必要なら一括払いに戻せるかを調べてください。

自分の残高・手数料率・毎月の支払額を入れると、 追加返済でいくら減るか、完済が何か月早まるかを 繰り上げ返済の診断 で試算できます。手元にいくら残るかまで含めて確認できます。

繰り上げ返済するとどう変わる?

手数料は残高に対してかかり続けます。裏を返せば、残高を早く減らせば、その後に発生するはずだった手数料は発生しません。 全額でなくても、一部を追加で返すだけで効果があります。

減るのは「これから払う分」です。すでに払った手数料は戻りません。

どのくらい減るかは、残高・手数料率・毎月の支払額・追加で返す金額で決まります。 具体的な金額は 繰り上げ返済の診断で試算できます。手続きの実際は 一括返済・繰り上げ返済の記事にまとめています。

よくある行き違い

「毎月きちんと払っているのに、なぜ終わらないのか」という感覚は、 この仕組みを知ると説明がつきます。払っている額のうち、 元金に回っているのは一部だからです。

もうひとつは、利用の追加です。返済しながら新しくリボ払いを重ねると、 減った分だけ増えるため、残高は横ばいのままになります。 この状態では、手数料だけを払い続けることになります。

まずは明細を開いて、支払残高と元金充当額の2つを見てください。残高がいま増えているのか減っているのかが分かれば、次に何をすればよいかも決まります。

よくある質問

リボ払いの手数料は、買い物をした金額にかかりますか?
いいえ。手数料はその時点の支払残高に対してかかります。返済が進んで残高が減れば、その月にかかる手数料も減ります。
毎月同じ額を払っているのに残高が減らないのはなぜですか?
毎月の支払額から先に手数料が差し引かれ、残りが元金に充てられるためです。手数料の割合が大きいと、元金の減りが小さくなります。新たな利用を重ねると残高がさらに増えます。
手数料率はどこで確認できますか?
カード会社のアプリや利用明細に「実質年率」「手数料率」として記載されています。カードや契約によって異なるため、一般的な数値ではなくご自身の明細をご確認ください。

参照した一次情報

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この記事は商品の仕組みを説明するものであり、 特定の商品の購入を勧めるものではありません。 個別の投資助言でもありません。制度や条件は変わることがあるため、実際のご判断にあたっては日本貸金業協会のページや、お取引先の金融機関で最新の条件をご確認ください。